むらかみ眼科クリニック MURAKAMI EYE CLINIC

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Other major eye disease その他の主な眼の病気

ドライアイ

涙は眼球表面の粘膜(角膜や結膜)を潤し、眼を守るバリアとして働いています。涙の量が減ったり成分が変化すると、その働きが不充分になり、目が乾燥し、傷つきます。これが「ドライアイ」です。多くの不快な自覚症状だけでなく、視機能の低下も伴う眼病です。

急増する”目の現代病”ドライアイにご注意!

ドライアイの自覚症状として、「目が乾く」と感じる患者さんはそれほど多くはなく、「眼が疲れる」、「眼が重い」、「眼が充血してゴロつく」、「眼を開いているのがツライ」、「眼が痛い」などの多くの愁訴と多様な眼の不快感が主な症状です。そして、現代の眼を酷使する仕事や生活習慣により、「疲れ目」を訴えて眼科を訪れる人の約6割はドライアイが関与し、全国で2200万人以上もの患者が潜在しているとも報告されています。従来のドライアイの治療は、乾燥して傷ついて障害された眼の表面を治すために、保水効果のある目薬や涙液の分泌を促進し傷付いた眼表面を修復するタイプの点眼薬が処方される様になりました。しかし効果が十分でない場合には、併せて固型の「涙点プラグ」というシリコン製の固型プラグ(栓)を涙点(涙の排水口)に挿入する治療が行われてきました。
しかしながら、この固型涙点プラグの場合は、人によっては、多少 の異物感があったり、眼を強く擦った際に抜け落ちたりするという 短所もありました。

「液体コラーゲンプラグ」によるドライアイの新治療

このような固型プラグの欠点を改善し、痛みも無く、眼に優しい違和感のないドライアイの新治療法として、「液体コラーゲンプラグ」が開発されました。このコラーゲンは、冷たい状態では液状ですが、体温で温まることでゴム状に柔らかく固まる性質があります。このような液体コラーゲンを、細い管から涙道に注入して、柔らかなプラグの働きを持たせることで、涙の排水量をコントロールし、充分な量の涙が眼に止まるようにする治療なのです。
このコラーゲンは、非常に安全性が高く、皮膚の構成成分でもあるため、コラーゲンプラグを装着しても異物感は全くなく、固型プラグと違って抜け落ちる心配もありません。
さらに、液体コラーゲンプラグの注入治療は、通常の外来診療のみで痛みもなく約1~2分程度で終了します。この治療は全て健康保険が適用されるため、治療費は片目で1500円程度(1割負担の場合)です。もちろん、注入後も、コンタクトレンズの使用や洗顔、入浴等、日常の生活での制限は特にありません。
このように、ドライアイの症状は、『疲れ目』などの不快症状で隠される場合も多く、市販の点眼薬では悪化しやすいため、自己判断で放置せず、眼の 不調を感じたら、なるべく早めに眼科専門医にご相談されることが 賢明です。

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