Glaucoma 緑内障
08. 緑内障悪化の元凶を消す国内初「水素ガス温熱眼科療法」®
緑内障や白内障など、眼病治療にも有用な「高濃度水素ガス吸入療法」®
近年、過剰に産生された悪玉物質でもある「活性酸素」(酸化ストレス)を消去する有効な手段として、「水素ガス」が脚光を浴び、多くの疾患の治療やアンチエイジング医学など多方面の分野で研究が進められ、数多くの優れた有用性が報告されています。
水素は最も悪玉の活性酸素(ヒドロキシラジカル)と選択的に結合して無害化します。さらに、ミトコンドリアを活性化させ、体内37兆の細胞を活性化させます。
2007年に世界で最も権威ある医学雑誌である「ネイチャー・メディスン」に掲載された日本医科大学の太田成男教授の論文報告でも、水素の特徴として副作用がないこと、そして、眼を含めた全身の疾患(認知症、がん、心肺停止、生活習慣病、外傷など)にきわめて広い分野でのその有用性を発揮し、しかも医薬品よりもより顕著な効果も認められることなどが詳細に明記されています。
また、東京大学が行なった水素ガス吸入による脳波への影響の調査によると、水素ガスを吸入した約5分後から、心身の安静化を示すα波が顕著に出現することが報告されています。すなわち水素ガスによって脳細胞が活性化されてストレスを消去するだけでなく、自律神経の安定化ももたらされて心身の状態が落ち着き、リラックスできることも立証されています。
緑内障や白内障など、眼病治療にも有用な「高濃度水素ガス吸入療法」®
眼と活性酸素(酸化ストレス)との関係
糖尿病やがん、脳血管疾患の虚血性心臓病などの中高年の全身病だけでなく、緑内障、白内障、糖尿病網膜症、加齢黄斑変性などの眼病にも、活性酸素(酸化ストレス)が深く関わっています。
呼吸によって体内に取り込まれた酸素は、肺から血液を通して体の隅々に運ばれています。この酸素を利用して、細胞内のミトコンドリアが生命活動に必要なエネルギーのもとを産生していますが、その副産物として出てくるのが活性酸素です。呼吸によって消費される酸素の2〜3パーセントが活性酸素になります。
活性酸素(酸化ストレス)が眼と体の病気に深く関与する
白血球などは、この活性酸素を利用して体内に侵入してきた細菌やウイルスを撃退します。ですから、活性酸素はある程度は必要なものといえるでしょう。しかし一方では、過剰に発生した活性酸素が細胞膜を破壊したりDNAを傷つけたりすることで、眼や脳や心臓などの重要な臓器で前述の多くの重大な病気の発症に関わっているのです。
このように、活性酸素はきわめて高い酸化力を持ち、体内の細胞をサビ(酸化)させます。この状態が長く続くと、さまざまな疾患の原因になります。このため、眼を含めた全身のすべての病気の90パーセント以上に活性酸素が関与していることが分かっています。すなわち、過剰な活性酸素が眼と体に悪影響を及ぼすのです。
活性酸素(酸化ストレス)と抗酸化酵素とのバランス
私たちの細胞は、活性酸素から身を守るさまざまな「抗酸化酵素」を同時に産生しています。さらに、食事から摂取した「抗酸化成分」も活性酸素を除去する役目を果たしています。
活性酸素と抗酸化酵素のバランスが取れていればよいのですが、40歳を過ぎたころから年齢を重ねるほどに「抗酸化酵素」を作る能力が急激に低下するとともに生活環境や生活習慣の変化などにより、現代は活性酸素が過剰になり酸化ストレスによる疾患が起こりやすい時代になっています。例えば、日常のストレス、睡眠不足や睡眠の質の低下、食事の偏りや過剰、飲酒、高血糖(糖尿病)、たばこの煙、紫外線と共に日光やスマートフォンなどからのブルーライト、加齢、過激な運動、化学物質など、活性酸素を増やす要因は数え切れません。
特に衣服などで防御できない眼は、紫外線やブルーライトなどの有害光に直接さらされることが多く、活性酸素が発生しやすい臓器の一つです。これらの多くの要因による酸化ストレスは、前述の通り、多くの眼疾患の原因であることが明らかになっており、緑内障、白内障、糖尿病網膜症、加齢黄斑変性など中高年の視覚障害に関わるほとんどの病態に深く関わっていると考えられています。
「水素ガス吸入療法」が医学的にも立証された優れた多くの有用性
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- 悪玉活性酸素を選択的に無害化する
- エネルギー代謝を促進させる
- 細胞を活性化し、免疫力を高める
- 抗炎症作用がある
- 放射線障害を低減させる
- 抗アレルギー作用がある
- 抗がん剤の副作用を軽減する
- 副作用がない
水素ガスは、現在多くの医療現場で使用されており、より多量の水素ガスをより高頻度により長時間吸入したほうが効果がより優れていることが分かっています。その効用は多岐にわたり、中枢神経から眼を含めた各種臓器、内分泌系、自己免疫系、皮膚、運動器などの疾患、日々の健康増進、アンチエイジングなど、多様な疾患や不調の改善作用などが明らかになりました。
眼科の医療現場でも「水素ガス吸入療法」が最新の治療として導入されるようになり、悪玉活性酸素を消去、排出して緑内障をはじめ、白内障、糖尿病網膜症、加齢黄斑変性など中高年者の眼の視覚障害に関する疾患予防と進行抑制に役立っています。
正常眼圧緑内障に有効な「近赤外線療法」
正常眼圧緑内障に有効な「近赤外線療法」日本人の緑内障患者の七割以上を占める「正常眼圧緑内障」は、前述の通り眼圧が正常範囲内(20mmHg以下)であるにもかかわらず視神経が障害される緑内障です。その重要な原因として指摘されているのが眼底の血流不足です。視神経に酸素や栄養を送る眼の血管に血流障害が起きると、視神経が衰えていきます。そこで、眼底の血流を促進させる治療法として、首のつけ根周囲の両側にある星状神経節(上半身の各器官や臓器の働きを支配する交感神経が集中している部位)に近赤外線を照射する温熱治療法が非常に有用であることが研究で立証されています。
近赤外線は、赤外線の中で最も波長の短い光で、体内の水分や血液に吸収されることなく体内の深部まで到達します。しかも、熱エネルギーに変化しやすいため温熱効果にもすぐれて、人体にも無害であることが証明されています。この近赤外線を星状神経節に照射することにより、脳の血流が促進されて交感神経の緊張がほぐれ、眼底の血流が改善されて網膜や視神経の働きがよくなるというわけです。
近赤外線療法は、7〜8分程度でほのかに温かく感じる程度で特に痛みもありません。この療法を受けた患者さんの多くが「視界が明るくなった」「今までぼやけて見えていたものが鮮明に見えるようになった」などの顕著な改善効果を実感されています。個人差もありますが、出来れば週に1〜2回のペースで近赤外線療法を受けるのが理想的です。ただし、一度欠損した視野が回復するわけではありません。あくまでも衰えた視神経や視細胞の働きを活発にして、緑内障の進行を抑えるのが目的ですから、継続的に受けることをお勧めします。
ここで注意して頂きたいのは、緑内障の治療を目的に近赤外線療法を行なう医療施設は、「眼科」に限られるという点です。例えば、他科のある病医院に、近赤外線を照射するレーザー治療器を導入している施設があったとしても、緑内障の治療用には用いていません。このため、必ず、専門の眼科で治療を受けることが大切です。
「水素ガス吸入療法」と「近赤外線温熱療法」を組み合わせた「水素ガス温熱眼科療法」® の画期的な効果
当院では、緑内障、白内障、眼底疾患(糖尿病網膜症、加齢黄斑変性、網膜色素変性)などの治療に有効な「水素ガス吸入療法」と「近赤外線温熱療法」を併用した「水素ガス温熱眼科療法」®を国内で初めて導入しています。痛みも苦しさも全くなく、非常に有効な治療法として高い評価を頂いています。
治療を継続することで、緑内障の病状の
進行を抑えて視覚障害や失明を
予防することができます。