COVID-19感染予防のための当院での取り組み
院長エッセイ
(宇医会報より)
COVID-19感染症の現況はご周知の通り、県内でも各地域でのクラスターの発生に加え
て感染経路不明者の増加と感染者における高齢者の割合増加により、今後の更なる感染状況の悪
化が憂慮されています。
当院においても、COVID-19感染防止対策の重要性を改めて再認識し、医師会からの通達要
項に準じ、全職員と来院者全員の体温と体調のチェック等を日々実施し、全職員のマスクと手袋着
用の標準装備での手洗い励行と共に院内施設と送迎車の頻回消毒と常時換気も継続実施致してい
ます。また、他院での事例で問題となった職員休憩室でも、ドアの常時開放と常時換気と空気清浄
機を稼働させ、各自の昼食時間もスライドさせながらごく少人数で各自が向かい合わずに距離を置
いて休憩を取る様にしています。
さらに、職員全員の体調管理と免疫力の維持と向上を図るため、国際オーソモレキュラー医学会に
よる「ビタミンCを1日3g以上服用することで、COVID-19を含めた感染予防に大きな効
果がある」との提言により、ビタミンCを当院で大量一括購入し、全職員に配布して毎日3gの継
続摂取を行っています。
また、京都府立大学・現学長の塚本康浩教授により開発されたCOVID-19を失活性化させる
ダチョウ抗体の点鼻用スプレーも購入し、希望する全職員での点鼻及び咽頭への噴霧を業務前後で
の4時間毎に実施しています。
さらに、国際水素医科学研究会が提唱する高濃度水素ガス吸入療法の機器を当院にも導入して希望
する職員にも実施を続け、私自身も自宅でも就寝時などを含め毎日6時間以上吸引して体調管理と
免疫力の向上を図っています。
また、万一の際のリスク管理の面から、COVID-19に職員が感染した際の補償について
も医師会の医師賠償責任保険に附加された「特定感染症危険担保追加条項」にも加入しています。
一方、コロナでの風評被害の事例として、当地域においてもCOVID-19に関する医療機関や
コンビニ店に「従業員に感染者が出た!」などとSNSや口コミ等での事実無根の情報を流され被
害を受ける事案が複数発生していることから、当院でも実戦経験豊富な顧問弁護士とも連携し、こ
の様な事実無根の風評被害の防止対策と、万一この様な被害のリスクが生じた場合の早期の法的対
処策についても事前に相談しています。
そして、勝手な憶測や風評被害を未然に防止する為、今秋に予定していた外壁塗装工事も来年度後
半まで延期としました。また、開業後24年間これまで一度も休診していませんが、自身が開業以
来ほぼ毎日続けている屋外での朝夜のジョギングも空調の効いた広い施設内に変更しました。また、
診療の30分毎に1分間の瞑想と腹式呼吸を入れて毎日100分以上笑い、腸内環境と免疫も良好
に保っています。
これまで私は24年半前の開業当初から、「今日負けたら明日は無い!」という毎朝特攻機に乗り
込む気持ちで日々の診療と手術に努めてきました。それでも、自身が大学1年生の19歳時に両親
と死別してから、「自分で考え、自ら決断し、自分で行動して自ら責任を取る」という実体験を積
み重ねる中で、個人開業医としての資質を習練して磨く経験にもなり、今も特に悲壮感など無く、
自分に最も合う場所で生かされて生きているという幸福感を感じています。
ただ、今回のコロナ禍においては、自分自身のみならず、当院の全職員ならびに患者様がCOVI
D-19に感染せぬ様、当院でも出来得る手を尽くし、職員一丸となって感染防止のための努力を
継続してゆく所存です。
この様な大変な状況の中で、今後も地区医師会の先生方にも大変お世話になりますが、何卒宜しく
ご指導とご高配の程お願い申し上げます。